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2015.04.22

AIR JORDAN XI [エア ジョーダン 11]

「エア ジョーダン」シリーズも第11弾がリリースされた‘90年代中期になると、日本のマーケットにおいても知る人ぞ知る存在ではなく、少しでもNBAやストリートファッションに興味のある若者なら誰もが知っている存在となっていた。しかしながら本当の意味での人気は「エア ジョーダン V」や「VI」の時代がピークであり、「エア ジョーダン IX」や「X」の時代にはリリース即完売ということも少なくなっていた。

 

ただし、パテントレザー (エナメル) をアッパーの一部に使用した「エア ジョーダン XI」がリリースされると、「エア ジョーダン」人気は再び急上昇することとなる。この当時筆者はライバルのリーボックに勤務していたが、このシューズを最初に見たときに「あっ、これはカッコいい。売れるな!」と思ったが、結果は自分の予想とおりに良好なセールスを記録した。

 

前述の通りパテントレザーを使用した「エア ジョーダン XI」は、高い機能性にプラスして、それまでのバスケットボールシューズにはないドレッシーさも有しており、ストリートシーンで人気となった。パテントレザーの採用はマイケル・ジョーダンの要望で、デザイナーのティンカー・ハットフィールドがそれに応えたかたちであるが、デザインバリエーションとして追加リリースされた「エア ジョーダン XI ロー」のほうはハイカットモデルと異なり、パテントレザーを採用せず、通気性を高めるデザインとなっていた。

 

2000年代に入って「エア ジョーダン XI」が復刻されたときに、ハイカットだけでなくローカットモデルも復刻されたが、このときのモデルはハイカットモデルをローカットにアレンジ。ハイカットと同様のパテントレザー使いとなっており、オリジナルのローカットとは全く異なるアッパーデザインとなっていた。

airjordan11

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