NIKE ROSHE ONE 【ナイキ ローシ ワン】

NIKE ROSHE ONE

ナイキの若手デザイナー、ディラン・ラーシュがクリエイトした1足のシューズが世界的な大ヒットモデルとなっている。それがナイキスポーツウェアから2012年にリリースされた『ローシラン』だ。

デザートブーツを想起させるブルーチャー（外羽根）デザインのアッパーに、一体成型されたワンピースのミッドソール／アウトソールを組み合わせたシンプルな構造の『ローシラン』は、リーズナブルな価格もあってデビュー当初から良好なセールスを記録。その人気はシーズン毎に勢いを増して、現在に至っている。

『ローシラン』は当初ローカットのナイロンアッパーバージョンのみであったが、現在は豊富なデザイン＆マテリアルバリエーションをラインアップしており、アウトソールに関してもより屈曲性を高めるためにナイフカットの屈曲溝が入れられたナイキフリーからインスピレーションを受けたタイプも登場するなど、快適性の向上にもトライしている。『ローシラン』の履き心地のよさとカッコよさに注目したのは一般ユーザーだけでなく、セレブリティやトップアスリートも含まれており、NBAのスーパースターである“レブロン・ジェームス”も、この『ローシラン』の大ファンだという。

『ローシラン』はシンプルな構造ながら、その履き心地のよさは秀逸で、「このシューズでランニングもできるのでは！？」と考えるユーザーも少なくなかったが、いくら機能性に優れたシューズとはいえ、そこはランニングのために特化して開発されたランニングシューズとは走行性能に大きな差があるわけで、誤解を防ぐために〈ナイキ〉はモデル名を『ローシラン』から『ローシワン』へと変更。これはあくまでスポーツ時ではなく、オフシーンで履いてほしいという〈ナイキ〉からの重要なメッセージである。