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2015.06.17

VANS AUTHENTIC

『VANS AUTHENTIC』

一昔前、〈コンバース〉のライバルといえば〈ケッズ〉の名前が挙がった。実際はこの2社の会社規模はかなり違ったが、プロケッズの日本の輸入代理店が打ち出した「西のコンバース、東のケッズ」という雑誌ポパイなどに広告掲載したキャッチコピーが功を奏し、‘70年代から’80年代は〈コンバース〉の対抗馬の地位をキープしていた。

 

それから30年ほどが経過し、〈コンバース〉のライバル、すなわちキャンバススニーカーで高いシェアを誇るブランドといえば、なんといっても〈ヴァンズ〉だ。カリフォルニア発祥のこのブランドは日本でも長い歴史を誇るが、コンバースあたりと比較するとマニアックな存在だった。しかしながら、ここ最近の人気の高さといったらスニーカー業界屈指。そのシンプルなデザインは、スケーターやサーファーといった横乗りテイストのファッションスタイルにジャストフィット。特にバルモラル(内羽根)デザインの「オーセンティック」は最もポピュラーな存在となっており、サイズやカラーの欠品も珍しくないほど売れている。

 

〈ヴァンズ〉のキャンバススニーカーはこれまでも何度か日本で注目を集めたことがあったが、そのときは“ジャズ”とも呼ばれた「オールドスクール」、ハイカットモデルの「SK8 HI」、独自のミッドカットデザインを採用した「ハーフキャブ」といった、どちらかいうと男っぽいデザインの存在感あるモデルがブームを牽引したが、今回は女性からも支持を集める「オーセンティック」がブームの中心となっている点が、以前とは大きく異なっている。

 

 

VANS

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