KEEN 『UNEEK』

〈KEEN（キーン）〉 『UNEEK』

明確な四季のある日本において、サンダルといえば夏の季節アイテムだったが、ここ最近はスポーツサンダルやアウトドアサンダルと呼ばれるタイプが市民権を得たこともあって、一昔前よりも着用する期間が長くなった。そんなスポーツサンダルの世界をテバとともにリードする存在がキーンである。

「サンダルの開放感とシューズレベルのつま先の保護性能を追求する」をテーマに、2003年に創業モデルの『ニューポート』をリリースして以来、〈キーン〉はスポーツサンダルの世界で確固たるポジションを築くことに成功してきたが、2014年、同ブランドは全く新しいタイプのスポーツサンダルをクリエイトした、それが『ユニーク』。

その名の通り独創的な構造とシルエットのプロダクトで、アッパーは2本の伸縮性あるゴム紐で編まれていて、足の動きに合わせて変形し、快適な履き心地を着用者に提供する。この『ユニーク』の開発の陣頭指揮を司ったのは、同ブランドの創業者であるローリー・ファーストの息子であるローリー・ファースト・ジュニア。このプロダクトを開発するために彼は世界中の靴工場を訪れ、3年半の歳月を注いだという。こうして完成した〈キーン〉の『ユニーク』は、一般的なスポーツサンダルや従来の〈キーン〉のコレクションとも異なった履き心地で、「新たなスニーカーのカタチ！？」という意見もあるなど、フットウェアの歴史に新たな1ページを加えたといえるかもしれない。