2015.07.10
NIKE AIRMAX’95
NIKE 『AIRMAX’95』
今年で『エアマックス‘95』が誕生して20周年を迎えた。以前も言及したが、20年経過した現在もこのシューズが全く古さを感じさせないのは、人体をモチーフにした”セルジオ・ロザーノ”のデザインがいかに斬新だったかを証明している。
そしてもうひとついえるのが、現在までに数えきれないほどリリースされた『エアマックス’95』のバリエーションの多くが、単なる復刻モデルではなく、『エアマックス‘95』のデザインをキャンバスに現代にマッチしたカラーコンビネーションやマテリアルミックスをプラスしているから。
この手法は実はかなり以前から行われていて、最初に『エアマックス’95』をストリートシーン向けにアレンジした例として知られているのが、1996年にリリースされた『エアトータルマックスSC』と呼ばれたブラックの天然皮革アッパーのモデルである。デビューカラーのイエローグラデなどがナイロン素材と人工皮革のコンビネーションアッパーを使用していたのに対し、オールレザーのこのモデルは明らかにスポーツ用途ではなく、ストリートシーンを狙っており、高級感あるマテリアルミックスはドレッシーなコーディネートにもマッチした。このモデル以降『エアマックス‘95』の復刻モデルは、オリジナル展開時を忠実に復刻したモデルだけでなく、様々なアレンジを加えたモデルも人気となっており、20年という長い期間をスニーカーフリークに飽きられることなく最も人気のあるモデルの一つとしてスニーカー市場に君臨してきた理由のひとつである。ちなみに『エアトータルマックスSC』のSCとはSports Classicの略で、現在の〈NIKE SPORTSWEAR(ナイキ スポーツウェア)〉のような明確なセグメントができる以前の再リリースモデルのモデル名に付随することが多かった。
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