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2015.08.15

スニーカー坂 Vol.3 | 芋坂

スニーカーを履いて坂道を巡ります。

 

突然ですが、僕はアンチ国道派であり県道推進派です。国道は、国のエゴであり人の営みを感じさせないこと。なおかつ傲慢であり怠惰なあの道路は非道徳的だと思っています。県道は、人が歩み目的地にたどり着くべく日常の中から生まれた道路であり、またその県道の中には、人が草をかき分け、足で踏みならし、ただこの道を行けばどうなるかという探究心により形成され、それが時を経て、舗装され、今もなお県道として存在しています。つまりそこには歴史的な背景、人情、生活と寄り添う風情すらも感じます。この夏、旅にお出掛けになる際には国道ではなく、ぜひ県道で旅情を満喫してみて下さい。

 

「芋坂」 荒川区東日暮里5丁目界隈

 

坂下に羽二重団子という団子屋があります。この団子屋、ただの団子屋ではございません。江戸の頃からの老舗であり、著名な来客者として正岡子規が訪れていました。実はこの近所に正岡子規が晩年を過ごした子規庵があります。現在もその建物は残されていますが、時を経て今はラブホテル街へと変貌を遂げて、レトロな木造建物のまわりはラブホテルという、節操なんてものは全く存在しない空間となっています。教科書にも出てくる偉人邸宅がこのような環境にあること自体が本来は驚愕すべきことです。俳句の中興の祖と呼ばれる正岡子規に、現代人の節操のなさを一句にて皮肉って貰いたいものですね。

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この坂道は文豪坂と呼んでいいほどの坂道です。正岡子規邸宅に向かうために夏目漱石や高浜虚子などが足繁く通った道です。

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現在はJR各線が通っているため坂は途中で遮断されていますが、当時は月を眺めるには良きスポットでした。

『芋坂も団子も月のゆかりかな』 正岡子規

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蛇行具合も良きかな。

 

日暮里駅付近と言えば谷中夕焼けダンダン(商店街)にある惣菜屋・いちふじです。下町の情緒が素敵です。

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お惣菜がなんと10円なんていう価格もあります。物価が昭和ですね。味付けはどこか懐かしく家庭的です。

 

正岡子規は俳句という古典文学に対して、既存の概念を打ち砕き、現代の感覚と言葉で俳句の新規開拓を目指しました。晩年は結核に襲われ、激痛に悶えながらも死の瞬間まで俳句を書き続けました。正岡子規が日本で始めて野球を行ったのは有名な逸話ですね。さすがにスパイクは履いてなかったでしょうが。

 

さてこの坂道にオススメな1足はこちらです。

 

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〈Reebok CLASSIC〉 『INSTAPUMP FURY ROAD』 ¥18,144

1990年代に登場したReebokの名作である”INSTAPUMP FURY”のアップグレードモデル”INSTAPUMP FURY ROAD”。アッパーの空気圧で調整を図れるポンプテクノロジーに加え、ハニカム構造の衝撃吸収をもたらすHEXALITEは大きく可視化されているのが特徴的です。昨今のINSTAPUMP FURYの人気は顕著に上がっています。そのアップグレードであるROADも今年発売されたオリジナルカラーは即完売となりました。街を歩いていると、男性はもちろんですが、女性の方が着用されているのに括目しています。その合わせ方がなんともお洒落であり、モードなティストにスマートな女性が足元に”INSTAPUMP FURY”というのはコーディネイトのバランスも良く、また一見だと他のスニーカーと比べデザインは独特。ですがそれが程よくマッチをしているというか上手いこと溶け込んでいて、服と靴の相関関係がしっかりと樹立している印象を受けています。発売当時では考えられなかった現象ですが、どういう形であれ、お洒落アイテムとしてマーケットに受け入れられているのはなんとも微笑ましいばかりです。

 

スニーカーを履いて坂道を巡ろう。

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