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2015.10.27

『人のスニーカー』Vol.1 | Yoji Hirayama

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PHOTO:sasaka kazuya

 

となりの芝生が青く見えがちな一スタイリストが、日常で接している立派な人達のスニーカーを見せてもらいつつ、普段聞けないお話を聞かせてもらおうという新企画『人のスニーカー』。
記念すべき第1回目は、アタッシュドプレス『HEMT PR』の平山さんにご協力いただきました。

 


 

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■リコメンドスニーカー

 

〈YOAK(ヨーク)〉
品名:LACE UP SNEAKER
価格:23,000円+税
問い合わせ先:HEMT PR
TEL:03-6427-1030
URL:http://yoaktokyo.com

 

〈YOAK(ヨーク)〉とはイギリス王族が持つ公爵位をもじった造語で2015年に誕生した東京を拠点にクリエイティブ、生産を行うフットウェアブランド。元イギリス在住のデザイナーが作るプロダクトは、シンプルながらも所々に英国を感じさせるエッセンスが組み込まれています。普遍的なものに新しいアプローチを加えたデザイン、シルエット、ディテール、パフォーマンスはジャケットやシャツなどのキレイ目なスタイルに合わせる事を前提に作られていて、正に大人のスニーカー。
半世紀以上東京に存在し最高峰のクオリティを誇る靴メーカーで生産されており、フットウェアに特化したブランドだからこそ提供できるスタイルとパフォーマンスの融合が魅力のブランドです。

 

『LACE UP SNEAKER』はレトロランニングスニーカーをデザインソースに、スエードとレザーのコンビで上質感を加えることでタウンユースとして提案されたモデル。トレンドに左右されず長く愛用できるシンプルなデザインは、フォーマルな場所にも履いていけるブランドを代表するモデルです。

 

—〈ヨーク〉に感じる魅力とはなんですか?

 

もともと大人が履きやすいモノトーン系のモード感のあるスニーカーが好きです。ただ、そういったブランドと比べると価格も抑えられているし、それでいてこのクオリティっていうのはいいなと思っています。
最近はスニーカーブームもあってたくさん情報が溢れている中で、このブランドはあえて販路を制限し、オンラインのみでの販売という形をとっています。それはブランドが意図していない方向に一人歩きするよりは、自分たちでブランディングのコントロールもしていきたいという想いの表れでもあるみたいです。卸先さんの表現のされ方によっては、自分たちの想いとずれることもあるので。まずは自社でコントロールしていこうという考えがあります。その結果、”そこしかない、そこでしか買えない”という魅力にもつながっています。

 

 

■リコメンドアイテム①

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〈VOTE MAKE NEW CLOTHES (ヴォート メイク ニュー クローズ)〉
品名:3Dデニムプリントブルゾン
価格:30,000円+税
問い合わせ先:HEMT PR
TEL:03-6427-1030
URL:http://votemakenewclothes.com

 

デニムジャケットを3Dプリントしたダウンジャケット。色落ちやダメージ感、ボタンなど細部まで再現。今が気分のノーカラーなのでアウターとしても、インナーダウンとしても重宝します。

 

■リコメンドアイテム②

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〈IN CLOUDINESS (イン クラウディネス)〉
品名:3Dニットプリントベスト
価格:29,000円+税
問い合わせ先:HEMT PR
TEL:03-6427-1030

 

ヘリンボーン編みされたニットを3Dプリントしたダウンベスト。グレーの色合いは秋冬らしく、ヘリンボーン柄なので大人も合わせやい。薄手のダウンベストはコートやジャケットのインナーとしても活躍します。

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—今期の気になっているカラーやスタイルを教えていただけますか?

 

スモーキーカラーが流行っていますが、昔からモノトーンが好きということもあって、今期もモノトーンでまとめているスタイルが気分ですね。
今日のスタイリングとしては、涼しくなってきたのでレイヤードもしたいなと。〈ヴォート メイク ニュー クローズ〉のビッグシルエットのトレーナーに、インナーにはオーバーサイズのロンTを重ねて、ボトムスは〈ジョンスミス〉のスキニーパンツを合わせてシルエットで遊んだりしています。モノトーンにすることで大人っぽさも表現できて、大人のシルエット遊びという感じも面白いなと思っています。

 

—ファッションのルーツや若い時に愛読されていた雑誌などありますか?

 

学生の頃にファッション誌から入っていきましたね。当時はBOON、MEN’S NONNO、smartを愛読していました。当時のBOONのスナップとかで常連の方と、現在、仕事で一緒になると、緊張感と高揚感が混ざった不思議な感覚におちいります(笑)。 そういう方達と会えるのはこの仕事の魅力ですね。

 

—スニーカーの思い出や今ヘビロテなスニーカーはありますか?

 

バスケ部だったんで、当時は〈ナイキ〉の『ジョーダン6』が出たぐらいで、『ジョーダン6』への憧れはすごくありましたね。当時は、バスケ部で『ジョーダン6』を履いていたら、相当うまい奴なイメージがあったんで(笑)。ちょっと勇気がでなかったですね。そこは目立たないように別のブランドを履いてました(笑)。実際オリジナルの『ジョーダン』を手に入れられたのは『ジョーダン8』でしたね。

 

ヘビロテしているのは、モノトーンが好きなんで〈リーボック クラシック〉の『インスタポンプ フューリーOG』とか『ベンチレーターシリーズ』とかです。

 

あとは、最近は若い人の足元をみてるのが楽しいですよね。女の子が〈ナイキ〉の『エアリフト』を履いているのがなんか好きで。『エアリフト』履いている女の子の足元を、別の女の子が「アッ!アレ!」みたいに、「アレ欲しかったんだよねー」みたいに指差しているのを見るとそれだけスニーカーが定着してるんだなぁと思います。

 

—アメリカンラグシーというセレクトショップのPRを経て、現在は独立しアタッシュドプレスを立ち上げられていますが、PRや現在のお仕事の魅力を教えていただけますか?

 

学生の頃は雑誌を読んでいても、一つのアイテムが雑誌に載るまでの流れってもちろん知らないじゃないですか? ”掲載されるまでの一連の流れの一部分に参加できる”というのが、魅力の一つですね。そこに関われることが素直に嬉しいです。また、事前に提案させていただいたアイテムが、大きく掲載された時の喜びは未だに変わらないですね。PRをしていたから味わえる喜びかなと。

 

また、HEMT PRのスタンスとしてファーストシーズン、今期からスタートするブランドさんとご一緒させていただくことも積極的にさせていただいています。ファーストシーズンからお預かりして、そこから大手セレクトショップさんに取り扱っていただけたりする様な、全国展開のブランドに成長されていくのも嬉しいですね。

 

担当するブランドさんからは、PRだけでなく販売促進というような位置付けで考えてもらうことも少なくないです。ポップアップでお手伝いさせていただいたり、ノベルティを作らせていただいたりと。ブランドがより多くの人に見てもらうまでの、デザイナーさんの出来ない部分もカバーするようなことも手伝わせて頂いていまして、PRだけじゃない部分もサポートできる楽しみがあります。

 

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〈ヴォート メイク ニュー クローズ〉のスウェット、ロンT/共に参考商品
〈ジョンスミス〉のスキニーパンツ/参考商品(すべてHEMT PR ☎︎03-6427-1030)

 

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