NIKE AIR JORDAN1 | ナイキ エア ジョーダン1

今から30年前、1足のシューズの登場がバスケットボール、スポーツシューズの歴史に大きな影響を与えた。そのシューズとは〈ナイキ〉の『エアジョーダンI』。

1984年のロサンゼルスオリンピックの男子バスケットボール競技におけるアメリカ代表の金メダル獲得に大きく貢献し、シカゴ ブルズに入団したマイケル ジョーダンのために開発されたプロダクトで、ブラックとレッドを大胆に配したカラーコンビネーションは、それまでのバスケットボールシューズにはなく、バスケットボールプレーヤー、スニーカーフリークの両方を魅了。

しかしながらNBAのユニフォーム規定に抵触したことから、リーグはジョーダンに試合での着用を禁止したが、彼は罰金を払ってまでも履き続けた。このピンチを逆手に取って〈ナイキ〉は「NBAに禁止されたシューズ！」として『エアジョーダンI』のプロモーションを行い、このシューズはマイケル ジョーダンの活躍とともに、スポーツシューズ史上最も販売数量の多いシグネチャーモデルの地位に君臨することとなった。

イタリア生産の『エアジョーダンII』、アメリカでは殺人事件も起こった『エアジョーダンV』、バルセロナオリンピックのドリームチームに選出された際に着用されたスペシャルカラーも登場した『エアジョーダンVII』といった歴代モデルがリリースされた頃を懐かしむ、古くからのスニーカーマニアも少なくないはずだ。

■スニーカーヒストリー：バックナンバー