2016.03.29
スニーカー坂 vol.18 | 昌平坂
スニーカーを履いて坂道を巡ります。
都内もしくは近辺のスーパー銭湯、温泉を巡るのが趣味です。独断と偏見のオススメスポットは、”宮前平温泉”、”深大寺温泉”、”港北の湯”、”戸越銀座温泉”です。すべて入浴料1500円以内の比較的低コストながらもコスト以上の満足感を堪能できるオススメ温泉となります。番外編として三浦半島にある”ソレイユの丘”という公共施設内の温泉は、650円という低コストながらも、露天風呂から相模湾と富士山を望める眺望であり、特に夕暮れ時には、沈みゆく夕焼けとのコラボレーションにより絶景を堪能することが出来ます。春近しな今日この頃、三浦半島へドライブの際にはぜひお立寄りいただきたい場所です。
■ 「昌平坂」文京区湯島1丁目界隈
昌平坂です。御茶ノ水駅から徒歩数分の湯島聖堂に寄り添うようにある坂道です。勾配はゆったりとしていますが、なんとも味わい深い坂道です。スルメのように噛めば噛むほど味がするような奥深い坂道でもあります。
この界隈は江戸の頃、日本でも有数の学問所が多い地区でした。現在でもその名残として、名門大学が軒を連ねていますね。学問の聖地となった根拠は、昌平坂と並行してある湯島聖堂にあります。江戸初期、徳川綱吉の時代に創建された湯島聖堂。そこに幕府公認の私塾を運営していた林家氏を上野(今の西郷さんの銅像辺りにあったとされる)からここ湯島聖堂に転じました。
この私塾はとても栄えたそうで、数100年後には、昌平坂学問所と命名され、多くの有能な人物を輩出しました。また現在の東京大学の源流となります。湯島聖堂を語る上で、儒学、朱子学といった日本人の根底にある思想を語りたいのですが、それはここでは行き過ぎる話なので控えておきます。昌平の意味は、湯島聖堂にある孔子廟を元に、孔子の聖地である昌平郷から取られたものです。坂上は、神田明神となります。本郷台地の末端にあることから地形の高低差を存分に体感できる魅力的な場所です。
神田明神の入口脇に”Y.&SONS”というスタイリッシュな着物のショップがあります。着物のお店というと呉服店なイメージですが、こちらは店構えからセレクトまでとてもお洒落であり、ファッションとして着物を楽しむことを提案してくれます。坂本竜馬が袴にブーツという提案をしましたが、スニーカーに着物というスタイルもありなのではないでしょうか。そんな可能性を示してくれる素敵なショップです。
さてこの坂道にオススメな1足はこちらです。
〈Reebok CLASSIC×atmos×FACTOTUM〉 『INSTAPUMP FURY』 ¥24,840
人気の「INSTAPUMP FURY」を、東京のファッションシーンで10年以上もの間、第一線を歩み続けている「FACTOTUM」がディレクションをしたモデルとなります。アッパーにカウレザーを使用、さらにヒール部分にはハラコを使用するなどハイクラスな要素が豊富に盛り込まれた一足。アッパーに施されているグラフィックは、地球柄となっていて、毎シーズンの根本テーマである”旅”から着想を得ています。
スニーカーを履いて坂道を巡ろう。