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2016.04.13

スニーカー坂 vol.19 | 胸突坂

スニーカーを履いて坂道を巡ります。

 

■ 「胸突坂」文京区目白台1丁目界隈

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胸突坂です。目白台から神田川沿いに抜ける坂道です。この界隈は、渓谷のような谷間となっています。江戸もしくはそれ以前の地形を今に残す都内でも数少ない場所です。特に坂上にある椿山荘から谷間を望むと、遥か昔には、ここは海岸線であったことが分かります。坂名の由来はそのままで、胸を突くほど勾配な坂道であることから命名されています。

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坂上には、永清文庫があります。江戸時代の旧細川下屋敷跡に建っている建物になります。永清文庫には、室町時代から続く名門である細川家の家宝が展示されています。

 

余談ですが、ここで細川家の話を、細川家の繁栄を築いたのは、戦国時代の人物である細川幽斎です。彼は文武に優れ、信長、秀吉、家康と時代の変革を巧みに渡り歩きました。彼は、病的な執着心の持ち主で、妻でありキリシタンであった細川ガラシャに過度な敬愛を持っていました、ある日、邸内の庭を手入れしていた庭師が、ガラシャを目撃、たまたまその場を通りかかった幽斎が、その状況に激昂してその場で庭師を切り捨てました。彼は部下にもましては外部の人間にも妻の姿すら見られることが許せないほど異常な愛情を持っていました。関ヶ原の戦いの折には、徳川についた事情から大阪の邸宅に居た妻に対して、逃げることも出来ない、ましては逃げることで人目に触れることから、彼がとった選択肢として、最愛の妻に自害を強要しました。ガラシャは、意もなくそれを受け入れ、自らの命を絶ちました。あまりにも苛烈な性格を持っていた幽斎ですが、その才能により激動の時代から細川家を守り抜き、明治まで続くことになります。

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急な勾配ですが、現在は階段となっています。坂上と坂下の景観の違いにいつも魅了されます。

 

花見の季節になりますと、この神田川沿いにある桜に、人がごった返します。個人的な意見ですが、谷下での花見はどうも辛気臭くてあまり魅力を感じませんね。

 

さてこの坂道にオススメな1足はこちらです。

 

〈NIKE SPORTSWEAR〉 『NIKE AIR MAX 95 ESSENTIAL』 ¥17,280

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国内流通限定の「NIKE AIR MAX 95 ESSENTIAL」です。カラーは、オールブラックのモデル。朝寝坊して、急いで自宅を出る際には、迷いなく、黒スニーカーを選びます。選ぶというよりも、兎にも角にも何かを履かねばという意識の元、選択しているといった具合です。それほどブラックスニーカーは、汎用性が高く、コーディネイトへのふり幅は無限大です。しかもこちらは「NIKE AIR MAX 95」のブラックカラー。購入必須のスニーカーです。

 

スニーカーを履いて坂道を巡ろう。

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