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2016.05.14

スニーカー坂 vol.21 | 梯子坂

スニーカーを履いて坂道を巡ります。

 

■ 「梯子坂」新宿区新宿7丁目界隈

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梯子坂です。東新宿駅からほど近い場所にあります。住宅街にひっそりと佇むこの坂道は、雑居ビルに囲まれた新宿ではない、古き良き東京を今に残します。

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坂下には渋めの銭湯があり、今もなお地域の方々に愛されています。この界隈は、商店街など昭和時代にタイムスリップしたかのような雰囲気が残る建物が多く、目まぐるしく変化する新宿とは裏腹に、この場所では再開発の波もなく、昭和を今に残します。坂名の由来はそのままで、梯子を昇るかのような急な坂道であることから命名されました。

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坂下から若松河田駅に向かう途中に、大久保犬御用屋敷跡があります。こちらは、1687年に徳川綱吉公が、打ち立てた、生類憐みの令という動物を人以上に拝み奉る政策により、2万3千坪にも及ぶ敷地内に、延べ10万匹以上の犬を収容していた、通称お犬様と呼ばれた屋敷跡になります。この暴挙とも言える徳川綱吉公の政策は、今もなお愚策と言われ続けていますが、一部の有識者からは、正しき政策だったのではと言われています。その根拠として、太平の世となった元禄の時代、武士の価値観も変わり、武人としてではなく、貴族的な存在へと変化していきました。ですが、彼らも武士の一分というプライドがあるため、自分の力を誇示したいという思いがあり、切り捨て御免という、武士であれば、内容に関わらず、どんな人物、または動物を切り捨てても良いという治外法権ともいうべき条件を持っていました。そのため、街では日夜、惨殺された人や動物が多く見受けられるようになり、法治国家としては由々しき事態となったのです。それを見かねたのが、徳川綱吉公であり、命の尊さといったことを生類憐みの令で国民に伝えようとしたのではないかと言われています。

 

新宿界隈には、ひっそりと佇む坂道が多く点在し、まるで老獪に達した熟練の職人のような味わいのある名坂の宝庫となります。

 

さてこの坂道にオススメなスニーカーはこちらです。

 

NIKE SPORTSWEAR〉 AIR PRESTO FLYKNIT ULTRA   ¥19,440

 

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2000年に、Tシャツのように気軽に着用できるコンフォートシューズとして誕生。サイズ展開も従来の表記とは異なり、S,M,Lといった独特な展開で話題を呼び、スリッポンのように着脱が簡易的な要素も、スニーカーファンから多くの支持を得ました。その「NIKE AIR PRESTO」をベースに、アッパー部分に、精密なニット構造加工を施した「FLYKNIT」を採用し、軽量性と通気性が向上。ソールには、ゴムを使用したウルトラタイプにより履き心地と耐久性がグレードアップ。また、ミッドカット仕様により、ホールド感がグッと増したことも特徴的な要素となります。初夏に向けてのオススメモデルです。

 

スニーカーを履いて坂道を巡ろう。

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