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2016.07.31

スニーカー坂 vol.26 | 蛍坂

スニーカーを履いて坂道を巡ります。

 

■ 「蛍坂」台東区谷中5丁目界隈

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夏ですね。こうも暑いと坂道巡りが、ヘビーになってきます。ですが、めげることなく巡ります。今回は、「蛍坂」です。江戸の頃、坂下にある宗林寺付近の沢で蛍を見ることができた名所だったことから命名されました。この季節に相応しい坂名ですが、残念ながら現在では、生の蛍を見る事はできません。

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細い路地裏の坂道ですが、道幅やここまでの道のりで、懐古的な情緒溢れる要素を感じられます。ただ残念なのが、近代的なコンクリートで舗装された側面と坂上から見えるマンション建築の風景には、谷中に残された限り少ない古き良き時代の面影を、まるで陽炎のようにぼやけさせていきます。

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蛍が生存できるほど純度の高い沢があったことは現在では想像もつきませんね。

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坂上付近には、朝倉彫塑館(あさくらちょうそかん)というモダンな建物があります。ここは、明治初期から活躍した浅倉文夫氏という彫塑家がアトリエ兼住居としたお屋敷になります。都会の真ん中にありながらも、館内はとても広大で、見応えは充分。世界でも高い評価を得た朝倉氏の作品共々に、和洋折衷を見事なまでに取り入れた豪奢なインテリアは、一見の価値ありです。

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以前にも取り上げましたが、谷中にある夕焼けダンダンという商店街、ここは夏には特にオススメの場所で、激安のお惣菜屋さんで揚げ物を購入して、ビールを片手に屋外ベンチで一杯というのは、やみつきになりますよ。

 

さてこの坂道にオススメなスニーカーはこちらです。

 

〈PUMA〉 TRINOMIC ZIP WHISPER  ¥19,440

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DISCユニットをあえて外したユニークな一足。本来はダイヤル式のDISCが搭載されるか箇所をジップによるストラップで固定するという新たな発想で生まれた今作。ハイテク感の強いDISCタイプよりも若干抑えめな印象にしたことで、ハイブランドが提案するシューズのようなモダンな様相が増したモデルです。シンプルなカラーとミニマムなデザインは、コーディネイトでヘビーローテーションになることウケアイです。

 

スニーカーを履いて坂道を巡ろう。

 
 

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