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2017.01.23

いまさら聞けないスニーカー | #2 PUMA CLYDEとPUMA SUEDE

“プーマを代表するスニーカーと言えば?”と言う問いに、大半を占めるであろう答えが“「スウェード(SUEDE)」と「クライド(CLYDE)」”でしょう。
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でも、スニーカー初心者に言わせると「え、これ一緒のスニーカーじゃないの?」。そんなスニーカー初心者を代表して、直接プーマさんに伺ってきました。

 

―まずは、この2足を知る上で重要な2足の歴史について教えてください。
1968年に「プーマ スウェード」は、トレーニング用のシューズとして登場しました。当時のスポーツ大会での表彰式でのパフォーマンスに登場して、話題の1足となります。その「プーマ スウェード」に惚れ込み、更に有名にしたのがNBAバスケットボールプレーヤー、ウォルト・クライド・フレージャー。当時のバスケットボールシューズといえば、キャンバスのアッパーが主流だったところ、クライドはプーマにスウェードのバスケットボールシューズの作成を依頼したんです。こうして1973年に誕生したのが彼のシグネチャーモデルとなる「プーマ クライド」。バスケットコートの外でもファッションアイコンとして注目を浴びていた彼が履いた事で瞬く間に人気シューズにとなりました。

 

「プーマ クライド」は、プーマ スウェードのシグネチャーモデル、つまり“クライド選手用プーマ スウェード”ということですね。では、現行モデルでの大きな違いって何でしょう?
価格です(スウェードクラシック ¥10,584 (税込) / クライド ¥14,040(税込))。価格の違いの理由は様々ですが、大きく違うのが、素材。クライドの方が高級感があり、指でなぞると跡がつくようなベルベット調のものを使用しています。
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―他に見た目の違いで分かりやすい所はどこでしょうか?
見た目の違いは、細かく見ていくとヒールや縫い目なども違うのですが、分かりやすい所で言うと、ヒールマーク、サイドロゴ、そして、タンです。

 

ヒールマーク
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(左)クライド ヒールマーク無し /(右)スウェード ヒールマーク有り

サイドロゴ

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(上)スウェード “SUEDE”の文字 / (下)クライド “Clyde”文字

 

タン
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(左)スウェード タグのPUMAの文字の上からフォームストライプ / (右)クライド タグのフォームストライプは無いが、よく見るとタンに直接UKサイズが刻印されている
クライドの発売当時のプリント技術では、タン裏のサイズを表記する事が出来なかったため、サイズが一目で分かるようにここに刻印されたそうです。

―一番気になる機能性の違いは?
簡単に言うと、クライドは当時のスペックを再現し、一方スウェードは80年代以降の現状スペックを組み込んでいます。ただ、クライドは、一見レトロで機能性にかけるように見えますが、現行のものはカップインソール(かかとを包み込むようなインソール)に変わりました。ですので長時間歩く人なら、現行のクライドがオススメです。用途や好みにあわせて、選んでください。

 
スウェードとクライドの違い、お分かりいただけましたでしょうか?一般的に多く流通しているのは、スウェードですが、クライドにはクライドのこだわりが詰まっているので、違いを知った上で履くとまた愛着が沸きそうです。

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Nozomi Nabeshima