2017.01.14
スニーカー坂 vol.33 | 稲荷坂
スニーカーを履いて坂道を巡ります。
■ 「稲荷坂」 目黒区上目黒4丁目
東急東横線・中目黒駅から祐天寺駅へと抜ける裏道的な坂道です。辺りは閑静な住宅街で、スッとのびる稲荷坂の坂上からの見晴しは良く、都心部が見渡せます。そんな稲荷坂ですが、その由来は、坂途中に稲荷大明神の社があり、そこから命名されたとのこと。
さらに、この道は古く鎌倉時代から街道として存在していたという古道です。古道好きとしても悶絶の坂道です。数年前にこの坂道を歩いていたら住宅から犬が飛び出してきたことがあり、何気なく確保すると、背後からパーマをあてた絵に描いたような叔母様が追いかけてきました。逃げ出したんですね。あるようで中々ないシュチェーションを体験した思い出があります。
最近でも月一ぐらいで仕事終わりに恵比寿、中目黒、祐天寺、学芸大学からの都立大学まで徒歩で帰ります。この沿線に住みついて早7年近く、1年ほど品川エリアに浮気をしましたが、色々と思い出が多く、歩いていると原点回帰できるようなそんな場所です。
さてこの坂道にオススメなスニーカーはこちらです。
〈adidas Originlas〉 NMD XR1 ¥20,520
2016年のベストキックスの一つと言えばadidas OriginalsのNMDであろう。どこか洗練されたミニマムなデザインとadidasのアイデンティティを受け継いだ確かな機能性は瞬く間に人々を魅了した。まさに”今”を体現した代表的なモデルであり、市民権を得たのは当然と言える。最先端の技術を駆使したマシンなどのデザインは、どれもシンプルなデザインで表現され、最もたるのはiphoneであるが、アバンギャルドなデザインは倦厭されがちであり、その根底にあるのは誰もが理解でき、幅広いシュチュエーションに対応できる汎用性の高さが最たる理由だ。10を得るよりも1を極めることでコストもカットでき、ナウなのである。最近ではミニマリストと呼ばれ、自宅に何も置かないライフスタイルがフィーチャーされている。そんな風潮がスニーカーにも押し寄せ、ビビットなカラーやインパクトのあるパワフルなモノは淘汰され、NMDのような都会的でスマートなエクステリアが勝ち組となったのは必然的と言えるであろう。そんなNMDがカモ柄を身に纏って登場。スニーカーとカモの愛称は、まるで焼肉と白飯の如く、無二の組合せであり、スニーカーヘッズを魅了している。そんな柄をNMDに施したことは、もはや完売必至の最強と呼べるモデルだ。
スニーカーを履いて坂道を巡ろう。