2017.02.28
スニーカー坂 vol.36 | 善光寺坂
スニーカーを履いて坂道を巡ります。
■ 「善光寺坂」文京区小石川2丁目
文京区といえば、数多くの文豪が愛して住居を構えた地区である。夏目漱石、石川啄木など本と疎遠の方でも知っている著名人ばかり。今も残っているどこかノスタルジックな街は、少し現世から外れている雰囲気を醸し出し、物語を生み出すための感性を刺激するのではないのかと勝手に妄想を膨らませている。文京区にはなぜか猫が多い。(下町の名残でネズミ対策であろうと思われる)”我輩は猫である”はここから生まれた理由がわからないでもない。そんな街に惹かれて、何度も足繁く通ったもので、坂道に留まらず路地裏、建物、商店など東京の歴史が刻まれている魅力溢れる街なのである。
そんな文京区に存在する善光寺坂は、勾配具合や辺りの景観など素晴らしいもので、こと二差路から分岐したスッと延びる緩やかな道筋は坂道好きには堪らない面構えである。さらに坂途中にある善光寺は江戸時代には伝通院と呼ばれる徳川家の菩提寺であったとされる由緒ただしき寺院である。坂名の由来はそのままで善光寺があったからとされている。
坂上には立派な老木が存在している。伝通院で稲荷大明神が修行僧に変化して修行したと言われ、その魂がこの老木に宿っていると伝わっているそうだ。
さてこの坂道にオススメなスニーカーはこちらです。
〈Reebok CLASSIC〉 PUMP PLUS SUPREME ENGINE ¥24,840
Reebok CLASSICのPUMP FURYの進化が目紛しい。ここ数年で形状を変えて、まるで某漫画のようにスーパー○○○ゴッドってありなのか。といった具合に激しく変化している。こちらはどこか近未来的なデザインである。従来のポンプ機能はそのままに、さらにミニマムなデザインに削ぎ落とされている。もちろん賛否両論あるであろうが、好き嫌いがはっきりしそうなモデルだ。スポーツシーンではなく、デイリーに履きこなすのであれば、ヨージヤマモトの極太パンツと合わせて今っぽい王道のモードスタイルがイットな雰囲気。だが、確信的な発言は控えるが、今後のスニーカーの行く末を危惧する象徴とならなければいいが。
スニーカーを履いて坂道を巡ろう。